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コウモリとは?簡単な紹介ページ

コウモリ

​超音波を使ってエサをとる

昆虫食のコウモリは1日に大量の昆虫を食べる。昆虫の数、伝染病、農業の害虫被害を抑制している。昼の虫は鳥、夜の虫はコウモリが担当。

フクロウ類や猛禽類、ヘビ、肉食のコウモリなどの生き物のエサとなる。

コウモリ オオコウモリ

一部を除いて、超音波は使えない。大きな目でエサを探す。

植物食のコウモリは、蜜を舐める際に受粉をする。オオコウモリにだけ受粉を頼っている植物もある。

オオコウモリは果汁だけを飲み、種子と果肉は吐き出す。コウモリに遠くまで運ばれた種子は芽を出し、新たな木となる。

 小型コウモリ、オオコウモリにはたくさんの種類がある。それぞれ生息場所によって、食べ物、住処、身体の色・形がみな違う。

 コウモリはみな血を吸うと思っている人が多いが、およそ1300種類いるコウモリの中で、血を飲むのは3種類だけ。人の血を主食とするコウモリはいない。

なぜか嫌われるコウモリ

 コウモリと聞けば、血、洞窟を真っ先にイメージして、暗い、怖いというネガティブな感情を持つ人が多い。人家にひっそり住む小さなアブラコウモリをスプレーで撃退する人も多い。アブラコウモリは昆虫食のため、多くの人が苦手な虫をたくさん食べてくれる。かわりにフンはするけれど、他には何もしないので、そのくらいは我慢してあげてほしい。

 オオコウモリは熱帯農業の敵とされる。実際のところ、多くは商品にならない熟れすぎた果実を食べて農場をきれいに掃除してくれている。

コウモリを取巻く問題

 人の生活がコウモリに影響を与えていることがある。殺虫剤は、虫だけを殺すのではなく、浴びた虫を食べたコウモリをも、やがては殺してしまう。殺虫剤を多く使うのは夏。コウモリの繁殖期だ。

 風力発電の風車に鳥が巻き込まれて死ぬケースがあるが、コウモリもだ。

 オオコウモリは電線に引っ掛かり、感電死する。また植物食のため、肉は柔らかく美味で、食用に乱獲され数を減らしている。外来種の植物・鳥類の影響も大きい。

 農薬の影響は全生物共通で、直接摂取による健康被害はもちろん、雨に流された農薬は川、海と、すべての水を汚染する。除草剤も同じだ。コウモリは川や池の水を飲む。

 森林の開発などによる生息域の減少は、コウモリに限ったことではない。

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